2015年2月20日金曜日

【今日の1枚・第2回】まつきあゆむ「Distortion」(2006)

まつきあゆむ「Distortion」(2006)



1. スタート
2. 月火水木金土日
3. 初期衝動
4. EVERYDAY
5. ギターを弾くガール
6. 片想い
7. センチメンタルファンクラブ
8. カーディガンガール
9. センチメンタルファンクラブ(REPRISE)
10. 工場
11. フェンダーテレキャスターオールナイトロング
12. ヘッドフォン/ミュージック/ラバーズオンリー
13. 夜明け前と風邪をひく事、女の子の髪についての考察
14. 猫

“まつきあゆむ(1983年6月7日 - )は日本のシンガーソングライター。ギター、ボーカル、ピアノ、ベース、ドラムを一人で全てこなすマルチプレイヤーでもある。自宅録音家を自称している。”

本当の初聴きでした。
思ったことは大きく分けて2点。

①ボーカルの音が小さい
もちろん適切な音量で聴いている前提です。
世の中には「めっちゃボーカル音出てる!」っていう曲がかなりあります。今パッと思いついたのはサンボマスターです。
というかアイドルとかの曲もそうですよね。ボーカルめっちゃ音出てるのが普通だと思います。
音楽を聴くという行為の大きな部分を「歌を聴く」が占めているからです。

ただ、じゃあボーカルめっちゃ出てなければダメかというとそうではなくて、ボーカルめっちゃ音出てなくても大好きな曲はあります。

透明少女の場合はギターの轟音とのバランスからボーカルが小さくなる必然性があると思うのですが、まつきあゆむの場合はそれが感じませんでした。

ここからは予測なのですが、当時同じく宅録系だった(と思われる)スネオヘアーの曲でも同じ「ボーカル音小さい!」を感じていたことから、宅録で楽器の音のバランスをとっていくと、仕方なくボーカルを小さくするしかなくなるのでは、という結論に達しました。
(そう思ってスネオヘアーを聴いたら、意外とボーカル聴こえました。この曲が違うだけか、記憶違いか……)
こればっかりは真偽のほどは分かりませんし、そもそもさらに技術の発達した2015年ではもう関係ない話なのかもしれません。

歌詞は聴こえなかったのでよく分かりませんでした。
ただ、これも今だからなのですが、「初期衝動」とか「ロックンロール」は、もう中央線沿線とか下北沢から引っ越して、それこそ神聖かまってちゃんみたいなところに居るような気がします。


②「まつきあゆむが一人でやっている」以外の特徴が見当たらない
曲調は好きな方なんです。くるりも好きですし。
ただ、これも2006年に戻ったら分からないですが、特に音楽的のオリジナリティがあるかというと少し「?」でした。「一人ですべてを作ったアルバム」という以上の何かを探すことができませんでした。

2009年ごろ、とある同人音楽(主にゲームミュージックのアレンジが多いアマチュアの音楽ジャンル)のCDを買ったら、全部の楽器が生楽器で演奏も上手く、ミックスやマスタリングも良い、というものでした。
しかし、ハッキリ言って、そのCDは一周も聴きませんでした。なぜなら、「アマチュアなのにプロ並みのクオリティで作られている」以上のオリジナリティやチャームポイントが無かったからです。

くり返しますが、これは2015年に2006年の音楽を聴いた感想なので、あまりムキにならないでください。最近のまつきあゆむを聴いたらまた変わるかもしれませんので。


……というわけで。

ギターの音作りも色々な音色が出てくるのですが、どれも聴いたことがあるような感じがしますし、トラックもボーカルやドラムの切り貼りが面白いんですが、コーネリアスなんかがもっと凝ったのをやってる気がしますし……うーん、という感じでした。

新作を聴いてみたいですね。やっぱり時代による変化をみないと見えてこないものもあると思います。


★今回のMVT(Most Valuable Track)
8. カーディガンガール

一番トラックが面白かったです。ちょっとマックス・ツンドラっぽいなと思いました。マックス・ツンドラの場合はもっとやり過ぎてますけど。


今日はここまでにします。
皆さん、yes, mama ok?をよろしくお願いします。

フロフロ

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